今年も暑い季節が始まりました。

暑い日に懸念されるのが、熱中症です。特にスポーツ時には筋肉で大量の熱が発生するため、熱中症の危険が高くなります。

当競技場には冷房設備がないため、夏場は競技場内が30℃を超える日もございます。

安全に競技を行えるよう、次の6点について対策をお願いいたします。

  • ① 環境条件を把握しておきましょう。
    • 競技中も気温は変化します。気温の変化には気を配っておきましょう。
  • ② 状況に応じた水分・塩分補給を行いましょう。
    • 競技中はたくさん汗をかきますので、水分・塩分のこまめな補給が必要です。
      ※大量に汗をかいた後に水だけを飲むと、体液のバランスが崩れて、かえって脱水症状をおこしてしまうことがあるので注意しましょう。
  • ③ 暑さには徐々に体を慣らしましょう。
    • 急に暑くなると、体は暑さに慣れず熱中症が起こりやすくなります。急に暑くなった時は運動を軽くして、徐々に体を慣らしていきましょう。
  • ④ 個人の条件や体調を考慮しましょう。
    • 体力がなかったり、疲労していたり、具合が悪い時は熱中症を起こしやすいので、無理をせず運動を軽減してください。
  • ⑤ 服装に気をつけましょう。
    • 吸湿性・通気性の良い軽装で競技しましょう。
  • ⑥ 具合が悪くなったら、早めに措置をとりましょう。
    • 無理は禁物です。だるくなったり、頭痛がしたりした場合は早めに運動を中止して必要な措置をとりましょう。

熱中症にはどんな症状があるのか? また、熱中症が疑われる場合にどのような対応を取るべきかを以下に記しますので、ご参考ください。

分類 症状 重症度
Ⅰ度 めまい・失神
「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、”熱失神”と呼ぶこともあります。
筋肉痛・筋肉の硬直
筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の
欠乏により生じます。これを”熱痙攣”と呼ぶこともあります。









Ⅱ度 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から”熱疲労””熱疲弊”と言われていた状態です。
Ⅲ度 意識障害・痙攣・手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある、まっすぐ走れない・歩けないなど。
高体温
体に触ると熱いという感触です。従来から”熱射病”や”重度の日射病”と言われていたものがこれに相当します。

●上の表のⅠ度の症状があれば、すぐに涼しい場所へ移り体を冷やすこと、水分・塩分を与えることが必要です。
そして誰かがそばに付き添って見守り、改善しない場合や悪化する場合には病院へ搬送します。

●Ⅱ度で自分で水分・塩分を摂れないときや、Ⅲ度の症状であればすぐに病院へ搬送します。